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インタビュー

「障がいのある人が横にいるのが当たり前   そんなコミュニティーを目指して」     特定非営利活動法人 はぁもにぃ  理事長 長浜光子さん

「夢みたいなこと」と言われたけれど

2007年に施設を立ち上げたころは、「そんな夢みたいなこと・・・」と言われましたが、ブレずに懸命にやってきて、ようやく目指す施設の形ができてきました。長浜さんはそう振り返りながら、大事なのはこれからだと言われました。

カフェオープンから7年目を迎えて

今年で7年目を迎えた『コミュニティーカフェ ♭(ふらっと)』。そのランチに、『はぁもにい農業部』で穫れたというオクラ(珍しい品種!)が、地元のこだわったお肉や野菜と一緒にプレートに載っていました。デザートのプリンセスぷりんは、千葉産の食材を使って『お菓子工房はぁもにぃ』で作られたもので、『はぁもにぃ養蜂部』のからすざんしょうのハチミツをシロップとしてかけていただくこだわりスイーツ。ランチのプレートにも、地域と共に歩む『はぁもにぃ』の姿勢が表れています。

セットのドリンクを障がいのある彼がそろりそろりと丁寧に運んできてくれ、周りは微笑ましく見守っている。地域の方たちにようやく認めて頂けるようになったという『カフェ♭』の店内には、そんな温かな空気が流れていました。彼らが緊張を解いてくれ、くつろげる雰囲気をもたらしてくれます。彼らは、「ゆっくり」「丁寧に」しなければならない仕事が得意なので、私たちではつい急いでしまいがちですが、「ゆっくり」が必要な養蜂の仕事も、うまくこなしてくれます。

始まりは、お母さん方を支えたいという思いから

障がい児のデイサービスから始まった『特定非営利活動法人はぁもにぃ』を立ち上げて感じたことは、障がいのある子どもたちのお母さん方を、受け止められる場所がないということでした。障がいをもつ子どもの保護者は、周囲の理解が得づらいため、孤独に陥りやすく、うつ病を発症する率が通常の2倍以上だと言われています。お母さん方を受け止める場所をという思いもあり、心理カウンセラーが常駐するカウンセリングカフェという形で、『カフェ♭』をオープンしました。カフェの2階ではカウンセリング講座や個別カウンセリングなども行っていたところ、思っていた以上に地域のお客様からの要望があり、2016年4月からはコミュニティーセンターでも心理学講座を開講することとなり、カフェから地域へと出ていく機会を得て、更に一歩進んだと感じています。

地域の方々と共に

2012年に就労支援A型事業として、プリンや焼き菓子などをつくる『お菓子工房』を立ち上げたのち、さらに様々な特性を持った人に対応できる雇用の場を実現すべく、2013年に養蜂部、2014年に農園部を新たに立ち上げました。無農薬・無施肥の炭素循環農法という自然農法をすすめるため、長年休耕地であった農園での今の作業はまだまだ土づくりがメインですが、入り口に建つ手造りの「タイニーハウス」というシンボリックなトレーラーハウスのおかげもあり、ふらっと立ち寄る方や社会参加の場を求める在宅若年層の方が、作業に加わりたいと来られることもあります。広々としたウッドデッキでは、イベントもオープンにでき、農園ができたことで、より地域に開かれた活動ができるようになりました。

2015年、24時間テレビから寄贈された移動販売車は、色鮮やかな野菜が描かれた車両が印象的で、移動販売をしながらも、楽しいイメージが地域の皆さんに浸透していくのに、一役買っています。施設や商品のデザインも、クリエイティブプロデューサーの助言を得ることで、思いがより伝わりやすいよう考えられ、多くの人に来てもらいやすいイメージ作りに努めています。カフェの内装は、木を基調にした落ち着ける空間になっているのに加えて、お菓子工房のフロアには、地域の方に使っていただけるような部屋を備え、ボルダリングが楽しめる壁があったり、楽しくオープンな雰囲気を心がけています。また、クリエイター集団の協力を得て、活動の紹介動画を作るなど、周囲の協力と理解を得ながら、地域の方々にも広く知って頂きたいという思いは一貫していました。

ノーマライゼーション社会の実現にむけて

国民の16人に1人は障がいのある人だという社会にあって、障がいのある人が横にいるのが当たり前というコミュニティを作っていけるよう、町じゅうにそんな意識を広げていきたい。こちらから手を差し出すと、つかんでくれる人がいることを知ったので、どんどん地域に出ていきたい。それと同時に、福祉就労している人の6割は、年収100万円に満たない生活困窮層にあたるという現実を改善できるよう、彼らが最大限に力を発揮できるしくみを作っていきたいと思っています。

設立当初、「そんな夢みたいなこと」と言われたことを、ひとつずつ実現してきた「はぁもにぃ」は、今も1歩ずつ前に進んでいくバイタリティーを持ち続けていました。「出会いは偶然ではなく必然」と言う長浜さんの言葉は、次世代によりよい環境を残していきたいという信念を持って、周囲とコミュニケーションを取り続けていると、理解を得られ、助けてくれる人が現れたという実感から出たのでしょう。その一つ一つが、少しずつ社会を変えていく力になっていき、「夢みたいなこと」をこれからも、実現していくのだと感じさせてくれる信念の強さ、そして時代や空気を読むしなやかさを、「はぁもにぃ」は持ち合わせていました。

連絡先
コミュニティカフェ♭(フラット)                          OPEN 11:00~17:30、ランチ 11:00~14:00、定休日 日・月曜日           TEL 043-497-4375  千葉市緑区おゆみ野6-27-4 おゆみ野プラザB棟
http://cafe-flat.com/
連絡先
特定非営利活動法人 はぁもにぃ(発達及び知的障碍児・者を支援する会)
http://npo-harmony.or.jp/
連絡先
~働きたいと願う誰もが働くことできる社会の実現を目指して~               はぁもにぃソーシャルファームプロジェクト
http://harmony-socialfirm.com/